戦うWebディレクター

中堅制作会社で中間管理職のWebディレクターが戦ってます

こんな会社は要注意!応募・面接時のチェックリスト

今まで体験したヤバイ匂いのする会社

数えてみたら、私はここ5年くらいで50社程応募してました。そのうち書類選考突破率は約60%。そんななかでヤバイ匂いのする会社を実例とともにあげてみました。実際には入社して体験していないところが大半ですが、おおよその危険察知には使えると思います。
 

書類選考通っているのに履歴書の郵送を要求

これ謎なんですが、結構多いです。ネット経由からの応募の場合は、だいたい職務経歴書や履歴書、ポートフォリオなどは既に入力済のはずです。情報はすべて渡してる状態なのに「履歴書と職務経歴書を郵送で送ってください」という会社が過去に3社ほどありました。そのメールを見て即辞退。即辞退したので、その会社が実際どうだったかというのは分かりませんが、判断する立場の人間が「紙じゃなきゃ嫌」と言ってたりして、非効率化だったり、慣習や前例に重きを置きすぎている可能性があります。あと、手書きの履歴書じゃないとNGというところも要注意です。合理的な考えがなく、感情論や精神論に溢れてる可能性があります。時間がある時は、そういったところでも書類が通れば面接に行きますが、在職中で時間が取りにくい時には辞退します。
 

面接官の社歴が浅い

あまり無いケースですが、実体験として過去に一度だけ入社3ヶ月目の方が面接官だったことがあります。外部からの人材を集めて新規事業を行おうとしていて、それ自体は良いんですが、入社3ヶ月目の面接官なので、何を聞いても「僕も入ったばかりでよく分からないんですよね」という返答が大半。さすがによく分からないところに入社するのは難しいです。
 

見返りが「やりがい」

「ナショナルクライアントが多く、大きな仕事が多い。競合は電通博報堂になることが多く、難しい仕事だけど面白い。情熱を持って仕事に取り組まないと負けてしまうので、プライベートはなくなる。やりがい十分な仕事。でも給料は普通。」面接官はその会社の社長だったんですが、正直「よく言ったな」と思いました。これを伝えても入社する人を探していて、ふるいにかけていた思うんですが、さすがに「やりがい」だけでは生活できません。
 

成長できる環境をアピール

成長できる環境をアピールする会社は、モーレツ社員が「仕事をより多くすることのみが成長につながる」と考えていることが多く、労働時間が長くなる傾向にあります。私は、仕事以外で勉強することでインプットして、実践のアウトプットの場所として仕事をする事が成長につながり、そのバランスが重要だと考えています。以前在籍していた会社がこの考え方で「より多くの仕事をこなすこと」を社員に求めていました。成長できる環境自体は望むべきものですが、やり過ぎは危険です。
 

面接時に何も聞いてこない、面接時間が異常に短い

この場合、「あなたが欲しい」ではなく「誰でもいいので人員が欲しい」のことがあります。人材不足の現在、とにかく人がほしい会社というのは多いので気を付けましょう。
 

面接日時に融通がきかない

転職活動は在職中に行う事が多く、面接時間は現職での定時後に設定をお願いするケースが多くなります。だいたいの会社はそのあたりも考慮してくれていて遅い時間でも対応してくれたりするんですが、稀に定時時間外NGの会社があります。こういう場合は、面接官(偉い人)の都合ばかりを人事が気にしていて、仕事の方向が「外」ではなく、「内」に向いてる可能性があります。こういう会社は上の方の人が神様みたいな扱いのところが多く、パワハラトップダウンでの無茶振りが多くなりがちです。
 

遅い時間にも社内の電気がついている

一応チェックしておきましょう。できれば土日の夜もです。たまたまその日だけ電気が付いていたという事もあるので、サンプルはできるだけ多めの方が良いです。電気はフロア全体で付いているのか、一部だけなのかもチェックしておきましょう。一部だけの場合はセーフな可能性もあります。
 

まとめ

応募や面接の数をこなしていくと、危険察知能力が上がっていきます。転職は騙し合いの部分も少なからずありますので、騙されないように慎重に選定していくことをおすすめします。

面接時に聞いておいてよかった質問事項

転職を失敗させないためのヒアリング

転職失敗すると大変めんどくさいです。過去に1度、半年で会社を辞めたことがあります。しかも一部上場企業。入った時はようやく「勝った」と思ったものですが、入社1週間で辞めたくなりました。その時はなんとか踏ん張ったのですが、やはりダメで半年後に退職しました。その時感じたのは面接時の「ヒアリング不足」です。一部上場の大企業だったので、「失礼な事は聞いてはいけない」と怯みました。「あの時ちゃんと聞いていれば……、クチコミサイトで見て気になった事もしっかりクリアにしておけば良かった」と、かなり後悔しました。今回はそんな失敗をしないために面接時に聞いておいた方が良いことをまとめました。
基本的な事は転職サイトなどに載っていると思うので、今回はあまりそういったところでは紹介されていないような、聞いておくと良いおすすめの質問事項をあげてみたいと思います。
 

まずはじめにジャブを入れる

「何か質問はありますか?」と聞かれたら最初に「答えづらい事も聞きますので、回答NGな時はそう言ってください」とはっきり伝えます。そのままの意味もありますが、この言葉だけでこちらの本気度合いはかなり伝わります。ちなみに、こう言って嫌な顔された面接者の方は今のところいません。
 

経営方針と経営層の考え方

当たり前の話ですが、応募する会社がどういう方針で経営しているのか、というのは非常に重要です。現状維持しようとしているのか、成長しようとしているのか、何を重視して経営しているのか。会社は利益を追求していきますが、そのプロセスが大切です。利益を得て成長していくためには、数字を追い続けるだけでは成り立ちません。社員の事をどう考えているのか、顧客の事をどう考えているのか、そのあたりの考え方をしっかり聞いておくと良いと思います。
 

売上と営業利益

上場企業ならWebサイトに載ってますが、未上場企業の場合、売上等の数字を公表している事はあまりありません。売上と営業利益から、利益率を計算してその数字が適正かどうかを判断します。次に売上と社員数から、社員一人あたりがどれくらい仕事をしているのかを計算します。ビジネスモデルと業界的を考慮して、その数字が適正なのかを見極めます。数字が多すぎても少なすぎてもダメです。少なすぎれば事業がうまくいっておらず倒産リスクを伴いますし、多すぎる場合は、社員一人あたりに業務負荷がかかっている可能性があります。
 

中期経営計画を立てているのかどうか

年度計画はどこの会社でもある程度立てますが、同時に中期的な計画を考えてるのかも確認します。売上的には中期的にどれくらい伸ばしていくのか、具体的な施策はあるのか。売上目標は右肩上がりなのに、それに対する具体的な施策を考えていなく、根性論で乗り切ろうとしている会社は結構ありますので要注意です。
 

顧客層とその特性

資本関係がないのに、数社に依存している事業形態だと倒産リスクを伴います。業界に特化していたりするとノウハウが溜まっていて強い半面、業界の景気に左右されやすくなるリスクもあります。また、顧客層に多い休日形態も確認しておく事をおすすめします。会社自体は土日休みなのに顧客が平日休みだと、休日連絡がきたりすることも多いです。
 

面接者の仕事に対するスタンス

面接者の個人的な仕事に対するスタンスを聞きます。面接者は入社するとそのまま上司となることが多いので、自分とは考え方やスタンスが違う上司とは仕事しづらくなります。私は、よく「頑張ってる人を評価しますか?」という質問をします。そのまま「YES」の答えだとちょっと注意。結果ではなく過程を評価しすぎていて、評価方法がイメージ評価になっていてる可能性があります。結果と頑張りって必ずしも比例しないので「頑張りを評価」って意外と危険なんです。
 

学生の時に部活をやっていたかどうか

個人的に体育会系の考え方があまり好きではありません。もちろん、すべての人がそうではないですが、追い詰められると「気合」や「根性」という言葉が出てきて無理やり仕事を完了させようとする事が多いように感じます。そういった人が上司になると「頑張ればできる」「辛い事に耐えてこその仕事」みたいな価値観を押し付けられる可能性があります。逆にこういった考え方が好きな人にもおすすめな質問です。ただ、やっぱり出世する人は部活をガンガンやってた人が多いイメージですね。
 

評価方針と方法

これ大事です。避けたいのは「イメージ評価」と「好き嫌い評価」。年功序列なのか、実力主義なのか、評価システムはどんなものなのかをしっかり確認しておきましょう。この質問に明確な答えが返ってこない場合は、要注意です。なんとなくで評価している可能性が高いです。「いつも夜遅くまで仕事している」「あいつは素直(言うこと聞きやすい)」とか、スキルや実力と関係ないところで評価されていることがあるかもしれません。
 

自分のキャリアプランが実現可能か

キャリアプランの確認は基本的な事ですが、自分の思い描くキャリアプランが実現可能かを確認しましょう。「途中入社だとある一定のポジションまでしかいけない」など、その企業の裏ルール的なものがあったりします。将来的にリーダーになってほしい募集なのか、担当者の欠員が出ての募集なのか、そのあたりも確認しておいた方がよいでしょう。
 

まとめ

とにかく何でも聞きましょう。私は、仕事に関わる事なら何でも聞いていいと思っています。転職は一生に関わる事も多いので、1時間くらいの何となくの面接ですべてを終わらせてしまわないようにしましょう。そのためには、妥協のないヒアリングが大切です。 

市場価値を測るための転職活動

 
今回は転職についてのエントリーです。
 
今の会社に入って約3年半経ちました。
マネージャーにもなり、それなりに評価もされています。ですがここ最近、本格的に転職活動中です。元々緩く転職活動はずっと続けていたのですが、今回は何故ずっと転職活動を続けていたのか、というお話です。
 

入社直後に転職活動をやめなかった理由

入社当時から転職活動はずっと継続しています。フリーから今の会社に入社した直後に経営層が揉め始め、社長の交代や経費の未払い、ボーナスの大幅減額などがありまして、「これはヤバイとこ入っちゃったな」と感じました。いつでも脱出できるようにと、入社直後から緩く転職活動は続けていくことにしました。
 

転職活動を緩く続けるメリット

転職サイトには一通り情報と経歴書を登録しておき、指定した条件で新着求人があった際はメールが飛んで来るように設定していました。気になる求人が出てきたら応募してみて、話を聞きに行く。だいたい2〜3ヶ月に1回くらい面接があるくらいのペースで続けていました。転職活動を続けていた理由は主に3つ。
  1. その当時の待遇に満足していなかった。
  2. 自分の市場価値がどれくらいあるのかを知りたかった。
  3. 転職市場がどのようになっているのかを知りたかった。
転職活動を続けていく中で、特に重要だと感じたのは「自分の市場価値を知る」ということ。入社当時の自分の市場価値は、社内評価=外部評価でちょうど良いくらいでした。転職活動中の内定条件で提示額がほとんど同じだった事からの推測です。その後、今の会社で1年ほど経験すると、今度は市場価値の方が高くなってきました。転職すると給料が上がるという状態です。給料上がるなら転職すればよかったのですが、今の会社に残った方が将来の期待値の方が上回ったので、転職するという決断には至りませんでした。そしてそれから約3年後の現在、最近では「市場価値<社内評価」になっており、自分の市場価値は低くなっています。現在の給料を言うと、「うちではそんなに出せない」と難色を示される事が多くなってきました。
 
IT業界では、とにかく色んな事の進むスピードが早いです。
社内で井の中の蛙になっていると、あっという間に置いていかれてしまう業界です。そんな中で転職後に給料が上がらない、という今の状況は非常にマズイと感じています。社内で評価されていてマージャー職になったのもあって、完全に油断しておりました。
 
そういった現在の自分の状況を知ることができた、というのが緩く転職活動を続けてきたメリットです。
 

転職活動が本気になる時期

緩く続けてきているのですが、そんな中でも転職活動に本気になる時期があります。それはボーナス直後。面接時に年間で約3ヶ月分と聞いていたボーナスですが、全くその額が出ないのです。面接の時と話が違うというのは良くあることですが、見事に騙されました。業績が悪いのかと言うと、そうでもない。入社以来業績は右肩上がり。それでもボーナスは年間で1ヶ月分あるかないか。そんな時は転職活動が本気になります。いつもだったらスルーするくらいの求人にも応募して面接に出かけていくようになります。
 

転職活動のすすめ

理由やテンションはどうであれ、とにかく情報を仕入れておいて損はないと思います。どんな会社がどんな条件で募集かけているか、というのも知っておいた方が良いですし、競合の情報も手に入ります。転職意向が少しでもあるのなら、積極的に面談に行くのをおすすめします。面接じゃなくて軽く話を聞くくらいの面談をしてくれる会社がベスト。私も転職活動で内定をもらえた会社ってのは、面談経由のところが多いです。
本音ベースで話もできて、自分の市場価値もわかります。
 
将来を考えて、自分の市場価値を正確に把握しておくために、緩く転職活動をしておくことは、おすすめです。

制作会社においての中間管理職の仕事内容

制作会社のマネージャー

現在私は、100人くらいのWeb制作会社で中間管理職として働いています。役職で言うと課長。一番間に挟まれるやつです。制作会社の中間管理職がどんなお仕事してるのか、というお話で出世していきたいなーと考えてる人や上司の人がどんな仕事してるのか知りたい人向けのエントリです。
 

やっぱりプレイングマネージャー

マネージャーといえど、中小企業では管理だけやってるわけにはいきませんので、実際のディレクションのお仕事も持っています。マネージャーになるとそれなりにスキルを伴っている事も多いので、大きい仕事になると担当することが多いです。いわゆるプレイングマネージャーというやつです。役職が名ばかりで、やっている事が入社時と変わらず実務だけっていう人も結構多いですが、私の場合はそれなりに管理的なこともしています。
 

管理職(マネージャー)の管理の部分って何するの?

マネージャーは、だいたいチームやグループを持っていて、そのメンバーが割り振られた案件をしっかりこなせているかを見ています。クオリティのチェックをしたり、人員をアサインしたり、メンバーの困りごとの解決を助けたり、売上を管理したり等、様々な仕事があります。そしてそれプラス自分の担当する案件をやります。
 

メンバーのスケジュール管理に半日取られる

僕がマネージャーになってから苦労しているのは、メンバーのスケジュール調整です。案件の見積と個人の目標ベースで、「これだけやってほしい」という仕事量をメンバーに割り振っていくのですが、その目標値が結構ギリギリなのもあって、とにかく遅れます。作業が遅れてくると、人を入れたり、スケジュールを調整したりします。それでも追いつかない場合は、最後の手段として納期交渉したりするんですが、とにかくスケジュール調整がまぁ大変。アサイン段階である程度ガッチリスケジュールを組んでしまうので、誰か一人遅れて、人を入れて巻き返さないと行けない場合、メンバー全員調整しないといけないため、調整だけで毎日かなりの時間を取られます。
 

マネージャーのストレス

中間管理職によくある話ですが、板挟みになります。Webディレクターの場合はさらにひどく、上司、部下、クライアントと3方向に挟まれます。下からは「こんなん間に合いませんよ」と言われ、クライアントからは「納期守ってもらわないと困る」と言われ、上からは「売上とメンバーをしっかり管理しろ」と詰められる。どこにも味方がいなくなる状況なので、これがなかなか辛い。考えすぎるとストレスのたまるポジションです。
 

マネージャーになるメリット

辛いことばかり書いてきましたが、もちろんメリットもあります。給料は一般社員よりもUPします。それとマネージャークラスになると社内をある程度動かしていく事もできます。自分の意見を社内に反映させやすくなりますし、
 

マネージャーになるデメリット

ディレクターとしての仕事に管理の仕事がオンされますので、単純に忙しくなります。マネージャーになる人は、だいたいディレクターとしても優秀な人が多いので、仕事が集まりやすくもなります。こうなるのが嫌でマネージャーにはなりたくない、っていう人は結構いました。
 

マネージャーを目指す人へ

今はステップアップの方向性を多様化させている会社が多いです。マネージャー一択ではなく、エキスパートやプロフェッショナルのような役職も用意されてる事もよくあります。そういったところを目指すのももちろん良いですが、マネージャーの仕事の最大のやりがいは、「やはり会社を動かせる」「自分のアイデアを実現化しやすい」という点ではないでしょうか。辛い事も多いですが、そこに魅力を感じる事ができれば目指す価値はあると思います。

Webディレクターになるためには

 
今回はWebディレクターになるための心構えみたいなお話をします。  
 

Web制作の役割(職種)を理解する

まず第一に、Web制作も現場において、どのような役割の人たちがいるかを知る事から始めましょう。Web制作現場には、大きく分類すると以下の5業種の人たちがいます。
  • 営業(プロデューサー)
  • ディレクター
  • デザイナー
  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
兼任してる事はあれど、ひとつのサイトを作る案件では最低でも5人は必要ということです。この中で、未経験や新卒からいきなりなる事が難しいのが、ディレクターです。広告代理店や求人媒体なんかは、いきなりディレクターのケースもありますが、制作の現場では、だいたいは何かを経由してディレクターとなることが大半です。ということで、ディレクターになる足がかりとして、まず何になるのかを考えます。これは自分の適正を見て決めていけばOKです。感覚的には営業やデザイナーからディレクターに昇格するパターンが多いと感じます。エンジニア系はそもそもディレクター志望が少なく、極めたい系の人が多いような気がします。私は元々グラフィックデザイナーだったのもあって、デザイナーからディレクターへの道を目指しました。
 

デザイナーからディレクターになる

デザイナーからディレクターになるパターンが多いですが、どのようになるかと言うと、それなりに経験を積んだ後に希望すればなれる場合が多いです。ただ、デザイナーとして経験を積めば良いのではなく、ディレクターの視点を持ちデザイナーとして案件に携わっていく事が重要です。小さい案件だとディレクターを必要とせずに、クライアントとのやり取りを直接デザイナーが行う事も多いですが、それだけだとディレクターっぽいデザイナーにしかなれませんので、ディレクターの視点を持って仕事に取り組んでいくことがディレクターへの近道です。例えば、ディレクターが立つ案件にデザイナーとしてアサインされたら、ディレクターがどんな仕事しているかを、しっかり見るようにしましょう。そして自分だったらどう動くかを常に考えながら仕事していくと良いと思います。とにかく意識が大切。まずはディレクター目線を持ったデザイナーを目指しましょう。
 

ディレクターになるための目標設定

なんとなくの方法は書いてきましたが、やはり一番大切なのは「意志」です。ディレクターになりたいと考えているのなら、明確な目標を持っていた方が早くディレクターになれます。。よく「ゆくゆくはディレクターになりたいです」という人がいますが、あれはダメです。明確に「○年後にはディレクターになる」という目標設定をしましょう。そうすると目の前の仕事に追われるだけでなく、必要なスキルを習得していこうという考えが生まれます。
 

ディレクターになるために必要なスキル

ディレクターには本当に様々なスキルが必要になってきます。その中でも私が一番大切だと思ってるスキルは、「学び続ける姿勢」です。厳密に言うとスキルじゃないですね。でも大切です。Webの世界は常に進化し続けています。終わりがないのです。なので、ここまでいったらマスターという概念がないのです。毎年トレンドも変わりますし、技術は常に進化していきます。そこに付いていかなければ、ディレクターとしてスキルダウンしていきます。とにかく最新のものを吸収し続けて、それを活かしてアウトプットしていく。これがディレクターにとって一番大切なスキルだと考えています。
 

ディレクターになるための行動

物事の見方を常に俯瞰的かつ客観的に見られるようにしておく事が大切です。Web制作は、ユーザの事を第一に考えなければいけないのですが、このユーザは自分ではありません。自分がターゲットと合致する場合もありますが、多くの場合は違います。そういった差異が出てきているのにも関わらず、「自分だったら…」という視点しかないと、ターゲットから外れたものになっていきます。常にペルソナをたてて物事を考えていくクセをつけていく事で、ディレクターとしてもスキルアップしていけます。
 

ディレクターになった後は?

ディレクターになった後も日々新しい事をインプットし続けていくことが大切です。Web屋さんは、良くも悪くも終わりのない戦いです。インプットを続けていないと、アウトプットが常に同じものになっていき、どんどんテンプレート化されていきます。その分、効率化されて作業のスピードは上がっていくのですが、それがディレクターに求められている事ではありません。
常に変わり続ける環境に適応していき、新しい技術と知識を習得して、現段階での最適のアウトプットをしていく事がミッションとなります。
 
なるのも大変ですが、なった後はもっと大変。それがWebディレクターのお仕事だと思っています。
 

実際にディレクターになった軌跡

自分が実際にどうやってWebディレクターになったのかは、こちらを御覧ください。ディレクターになった軌跡を簡単にまとめています。
 
 

Webディレクターへの道(中堅制作会社編)

どうやったらこのブログは色んな人に見ていただけるのでしょうか。

Webディレクターにもかかわらず、そのあたりが全く分かりません。

どうも、ノツメです。

 

前回までのお話

フリーランスを卒業して会社員としてやり直すところからリスタートです。

notsume.hatenablog.com

 

入社から半年後でチームリーダー

入社当時の私は、スキル的には全然大したことありませんでした。デザインもいまいちだし、コーディングスピードも遅かったんですが、「フリーでやっていたこと」と「2年間の激務に耐えられたこと」の2つが評価されての入社となりました。スキル不足のまま入ったので、最初は色んなことにびっくりしました。

うぉー!レベル高ぇ!

素直にそう感じて、早く追いつかなければと焦っていました。ただ、フリーの時は1日3〜4時間しか働いてなかったので、会社員になって1日8〜10時間の労働が最初の方は辛くて辛くてしょうがなかったです。なんとか頑張ってました。

そして入社半年後にチームリーダーに!

スキルや実力が認められてリーダーになったというよりは、「こいつリーダーにしてみたら面白そうじゃない?」みたいなノリだったと思います。半年なので実績的なものはほとんどありませんでしたし。この時は4人くらいの小さなチームでしたが、初めてのチーム管理を行う事でワクワクしてました。

 

そしてついに肩書がWebディレクターに

それと同時に名刺の肩書を「Webデザイナー」から「Webディレクター」に変えてもらいました。デザイナーのチームリーダーよりはディレクターの方がしっくりきますしね。ただ、実際の仕事内容はコーディングがメイン。肩書はゲットしましたが、実情はまだまだでした。早く本物のWebディレクターになりたいよう。

 

改善!改善!改善!解決!解決!解決!

リーダーになってから少し経つと、チーム運営もうまくいきはじめました。勉強は相変わらず続けていたので、知識的には社内でもかなり詳しい方になってましたし、この頃にはスキルも完全に追いついていました。新しい事が大好きなので、何か新しい事があるとすぐに試してました。この頃ちょうどsassでcss書くのが出始めの頃で、すぐ社内に導入して工数削減してみたり、backlogやdropbox、チャットワークなどを社内でドンドン提案して導入していきました。クライアントワークの制作の方も新しい事をどんどん取り入れていき、出始めのレスポンシブWebデザインの構築方法を試行錯誤して工数を削減したり、色んなことに挑戦していきました。社内の保守派の人たちと戦う場面もかなり多かったですが、この頃は楽しかったですね。Web制作の実績も残してきましたし、このような挑戦が評価されてチームリーダーから課長に昇格しました。中間管理職Webディレクターの誕生です。この頃には、手を動かさずにしっかりとディレクターとして機能していました。

 

そして戦うWebディレクターへ

色んな事に挑戦するのは、その後もドンドン行っていました。ひとつのやり方に囚われる事なく「とりあえずやってみる。ダメなら軌道修正」というマインドの元で色んな事をやってきました。そして、それはこれからも続けていかなければ、と思っているところです。

 

ということで「Webディレクターへの道」シリーズは終了です。

これからも戦っていきたいと思います。

激務の超ブラック企業で何故2年間働き続けられたのか

最近、昔ほどに働けないなーと感じてきています。
昔はあんなに激務に耐えられたのに。なんででしょう?
どうも、ブラックを懐かしむノツメです。
 

もう昔ほど長時間の仕事をできなくなっている現状

そうなんです、もう昔ほどやれなくなってきてるんです。体力はもちろん衰えてきてるんですが、気力も保てない。でも仕事に対してのやる気がなくなってるワケではないんです。昔は激務にも耐えられていたので、やれてた理由を紐解いてみたいと、ふと思いつきました。
 

昔働いてた超ブラック企業

このエリアのこの業種の人たちは、誰もが知っている激務の超ブラック企業。10年くらい前、私はそこで2年間Webデザイナーとして働いていました。
 とにかく仕事量が多く、帰る事が「悪」とされている会社でした。
家に帰るのは1ヶ月のうち5〜6回。残りは会社で寝泊まりして、起きてる時間は基本仕事している。そんな生活を約2年間続けていました。今そんなような勤務状況になったら、即刻退職します。ですが、その時は全然大丈夫だった。むしろ楽しかったし、仕事も面白かった
 
過去の詳細はこちら↓
何故楽しかったのか、何故続けられたのかを考えてみました。
 

ブラック企業で働き続けられた理由

大きな理由は以下3つです。
  1. 未経験入社ですべての業務が新鮮でスキルアップに繋がった
  2. 上司がおらず、一人ひとりがフリーのようにに働いてた
  3. 仕事が評価されていた

 

1.未経験入社ですべての業務が新鮮でスキルアップに繋がった

未経験だったので、ほぼすべての業務が新鮮でした。
Photoshopの使い方から、デザイン素材の探し方、文字組み等、教えてもらえるすべての事がスキルアップにつながりました。また、先輩が出来て自分が出来ない事があると悔しいと感じ、早く自分も出来るようになりたい一心で仕事をしていました。
 

2.上司がおらず、一人ひとりがフリーのようにに働いてた

正確にいうと上司はいたんですが、部下の管理を全くしていませんでした。
全員がフリーみたいな働き方で、営業が誰に仕事振るかを自由に決めて、制作がそれを個人的に請け負う。今考えるとめちゃくちゃな環境なんですが、その会社ではその当時それが普通。でもそれが非常にやりやすかった。管理も監視もされないので、自分の裁量で仕事をこなしていける。営業から来る仕事を受け続けなければならないので、体力的にはきつかったですが、これのおかげで精神的にはかなり楽でした。管理されないって素晴らしい!
 

3.仕事が評価されていた

上司を通して仕事が来ず、営業から直接来るので、評価してくれるのは営業の人。
その営業の人が「あいつの仕事は良い」と上の人に伝えてくれる。そうやって良い評判が回っていき、社内でも評価されていました。入社後早い段階で一つ役職が付いたんですが、異例のスピードだったそうです。そういうのを聞くと俄然やる気が出てきてがんばれました。結局は、この「評価されている」というのが続けられた一番の要因かもしれません。
 

退職した理由 

ひたすら仕事をしていたので、外の情報が全く入らない2年間。そんな中、Webの知識も詳しくスキルも高い人が入社してきて、色々教えてもらう機会がありました。そこで自分のスキルが世間一般的には遅れている事、知識も足りないという事に気付かされ、スキルアップのために退職することにしました。
 

今思うこと

あの時の仕事に対する情熱、体力、気力、を今でも持ち続けられていたら最強だろうな、と思います。でも今は、長時間労働なんてしたくないし、家にも早く帰りたい。仕事に対してやる気がなくなっているワケではなく、決められた時間の中で最高のアウトプットを出したい。最近はそう考えるようになってきてますが、どこかで昔の情熱を取り戻したいなーと思っています。