戦うWebディレクター

中堅制作会社で中間管理職のWebディレクターが戦ってます

面接時に聞いておいてよかった質問事項

転職を失敗させないためのヒアリング

転職失敗すると大変めんどくさいです。過去に1度、半年で会社を辞めたことがあります。しかも一部上場企業。入った時はようやく「勝った」と思ったものですが、入社1週間で辞めたくなりました。その時はなんとか踏ん張ったのですが、やはりダメで半年後に退職しました。その時感じたのは面接時の「ヒアリング不足」です。一部上場の大企業だったので、「失礼な事は聞いてはいけない」と怯みました。「あの時ちゃんと聞いていれば……、クチコミサイトで見て気になった事もしっかりクリアにしておけば良かった」と、かなり後悔しました。今回はそんな失敗をしないために面接時に聞いておいた方が良いことをまとめました。
基本的な事は転職サイトなどに載っていると思うので、今回はあまりそういったところでは紹介されていないような、聞いておくと良いおすすめの質問事項をあげてみたいと思います。
 

まずはじめにジャブを入れる

「何か質問はありますか?」と聞かれたら最初に「答えづらい事も聞きますので、回答NGな時はそう言ってください」とはっきり伝えます。そのままの意味もありますが、この言葉だけでこちらの本気度合いはかなり伝わります。ちなみに、こう言って嫌な顔された面接者の方は今のところいません。
 

経営方針と経営層の考え方

当たり前の話ですが、応募する会社がどういう方針で経営しているのか、というのは非常に重要です。現状維持しようとしているのか、成長しようとしているのか、何を重視して経営しているのか。会社は利益を追求していきますが、そのプロセスが大切です。利益を得て成長していくためには、数字を追い続けるだけでは成り立ちません。社員の事をどう考えているのか、顧客の事をどう考えているのか、そのあたりの考え方をしっかり聞いておくと良いと思います。
 

売上と営業利益

上場企業ならWebサイトに載ってますが、未上場企業の場合、売上等の数字を公表している事はあまりありません。売上と営業利益から、利益率を計算してその数字が適正かどうかを判断します。次に売上と社員数から、社員一人あたりがどれくらい仕事をしているのかを計算します。ビジネスモデルと業界的を考慮して、その数字が適正なのかを見極めます。数字が多すぎても少なすぎてもダメです。少なすぎれば事業がうまくいっておらず倒産リスクを伴いますし、多すぎる場合は、社員一人あたりに業務負荷がかかっている可能性があります。
 

中期経営計画を立てているのかどうか

年度計画はどこの会社でもある程度立てますが、同時に中期的な計画を考えてるのかも確認します。売上的には中期的にどれくらい伸ばしていくのか、具体的な施策はあるのか。売上目標は右肩上がりなのに、それに対する具体的な施策を考えていなく、根性論で乗り切ろうとしている会社は結構ありますので要注意です。
 

顧客層とその特性

資本関係がないのに、数社に依存している事業形態だと倒産リスクを伴います。業界に特化していたりするとノウハウが溜まっていて強い半面、業界の景気に左右されやすくなるリスクもあります。また、顧客層に多い休日形態も確認しておく事をおすすめします。会社自体は土日休みなのに顧客が平日休みだと、休日連絡がきたりすることも多いです。
 

面接者の仕事に対するスタンス

面接者の個人的な仕事に対するスタンスを聞きます。面接者は入社するとそのまま上司となることが多いので、自分とは考え方やスタンスが違う上司とは仕事しづらくなります。私は、よく「頑張ってる人を評価しますか?」という質問をします。そのまま「YES」の答えだとちょっと注意。結果ではなく過程を評価しすぎていて、評価方法がイメージ評価になっていてる可能性があります。結果と頑張りって必ずしも比例しないので「頑張りを評価」って意外と危険なんです。
 

学生の時に部活をやっていたかどうか

個人的に体育会系の考え方があまり好きではありません。もちろん、すべての人がそうではないですが、追い詰められると「気合」や「根性」という言葉が出てきて無理やり仕事を完了させようとする事が多いように感じます。そういった人が上司になると「頑張ればできる」「辛い事に耐えてこその仕事」みたいな価値観を押し付けられる可能性があります。逆にこういった考え方が好きな人にもおすすめな質問です。ただ、やっぱり出世する人は部活をガンガンやってた人が多いイメージですね。
 

評価方針と方法

これ大事です。避けたいのは「イメージ評価」と「好き嫌い評価」。年功序列なのか、実力主義なのか、評価システムはどんなものなのかをしっかり確認しておきましょう。この質問に明確な答えが返ってこない場合は、要注意です。なんとなくで評価している可能性が高いです。「いつも夜遅くまで仕事している」「あいつは素直(言うこと聞きやすい)」とか、スキルや実力と関係ないところで評価されていることがあるかもしれません。
 

自分のキャリアプランが実現可能か

キャリアプランの確認は基本的な事ですが、自分の思い描くキャリアプランが実現可能かを確認しましょう。「途中入社だとある一定のポジションまでしかいけない」など、その企業の裏ルール的なものがあったりします。将来的にリーダーになってほしい募集なのか、担当者の欠員が出ての募集なのか、そのあたりも確認しておいた方がよいでしょう。
 

まとめ

とにかく何でも聞きましょう。私は、仕事に関わる事なら何でも聞いていいと思っています。転職は一生に関わる事も多いので、1時間くらいの何となくの面接ですべてを終わらせてしまわないようにしましょう。そのためには、妥協のないヒアリングが大切です。