戦うWebディレクター

中堅制作会社で中間管理職のWebディレクターが戦ってます

激務の超ブラック企業で何故2年間働き続けられたのか

最近、昔ほどに働けないなーと感じてきています。
昔はあんなに激務に耐えられたのに。なんででしょう?
どうも、ブラックを懐かしむノツメです。
 

もう昔ほど長時間の仕事をできなくなっている現状

そうなんです、もう昔ほどやれなくなってきてるんです。体力はもちろん衰えてきてるんですが、気力も保てない。でも仕事に対してのやる気がなくなってるワケではないんです。昔は激務にも耐えられていたので、やれてた理由を紐解いてみたいと、ふと思いつきました。
 

昔働いてた超ブラック企業

このエリアのこの業種の人たちは、誰もが知っている激務の超ブラック企業。10年くらい前、私はそこで2年間Webデザイナーとして働いていました。
 とにかく仕事量が多く、帰る事が「悪」とされている会社でした。
家に帰るのは1ヶ月のうち5〜6回。残りは会社で寝泊まりして、起きてる時間は基本仕事している。そんな生活を約2年間続けていました。今そんなような勤務状況になったら、即刻退職します。ですが、その時は全然大丈夫だった。むしろ楽しかったし、仕事も面白かった
 
過去の詳細はこちら↓
何故楽しかったのか、何故続けられたのかを考えてみました。
 

ブラック企業で働き続けられた理由

大きな理由は以下3つです。
  1. 未経験入社ですべての業務が新鮮でスキルアップに繋がった
  2. 上司がおらず、一人ひとりがフリーのようにに働いてた
  3. 仕事が評価されていた

 

1.未経験入社ですべての業務が新鮮でスキルアップに繋がった

未経験だったので、ほぼすべての業務が新鮮でした。
Photoshopの使い方から、デザイン素材の探し方、文字組み等、教えてもらえるすべての事がスキルアップにつながりました。また、先輩が出来て自分が出来ない事があると悔しいと感じ、早く自分も出来るようになりたい一心で仕事をしていました。
 

2.上司がおらず、一人ひとりがフリーのようにに働いてた

正確にいうと上司はいたんですが、部下の管理を全くしていませんでした。
全員がフリーみたいな働き方で、営業が誰に仕事振るかを自由に決めて、制作がそれを個人的に請け負う。今考えるとめちゃくちゃな環境なんですが、その会社ではその当時それが普通。でもそれが非常にやりやすかった。管理も監視もされないので、自分の裁量で仕事をこなしていける。営業から来る仕事を受け続けなければならないので、体力的にはきつかったですが、これのおかげで精神的にはかなり楽でした。管理されないって素晴らしい!
 

3.仕事が評価されていた

上司を通して仕事が来ず、営業から直接来るので、評価してくれるのは営業の人。
その営業の人が「あいつの仕事は良い」と上の人に伝えてくれる。そうやって良い評判が回っていき、社内でも評価されていました。入社後早い段階で一つ役職が付いたんですが、異例のスピードだったそうです。そういうのを聞くと俄然やる気が出てきてがんばれました。結局は、この「評価されている」というのが続けられた一番の要因かもしれません。
 

退職した理由 

ひたすら仕事をしていたので、外の情報が全く入らない2年間。そんな中、Webの知識も詳しくスキルも高い人が入社してきて、色々教えてもらう機会がありました。そこで自分のスキルが世間一般的には遅れている事、知識も足りないという事に気付かされ、スキルアップのために退職することにしました。
 

今思うこと

あの時の仕事に対する情熱、体力、気力、を今でも持ち続けられていたら最強だろうな、と思います。でも今は、長時間労働なんてしたくないし、家にも早く帰りたい。仕事に対してやる気がなくなっているワケではなく、決められた時間の中で最高のアウトプットを出したい。最近はそう考えるようになってきてますが、どこかで昔の情熱を取り戻したいなーと思っています。